業務用空調工事専門店の美ら島空調です。
今回は「業務用エアコンの結露発生メカニズムを徹底解説」についてご説明させていただきます。
業務用エアコンの結露は、オフィスや店舗、商業施設など幅広い現場で管理者やオーナーを悩ませる代表的なトラブルです。結露を放置すると、カビや悪臭、建物の劣化のみならず、電気系統のトラブルや健康リスクに発展する場合があります。
この記事では、業務用エアコンに結露が発生するメカニズムと、環境要素、機器の状態、運用方法に起因する主な原因を徹底解説し、トラブルを未然に防ぐための効果的な予防策をご紹介します。
1. 結露発生のメカニズムと原因となる3つの要素
業務用エアコンの結露は、室内外の温度差によって、空気中の水分が露点温度以下に冷やされて水滴となる現象です。この現象には、複数の原因が複雑に絡み合っています。
① 温度・湿度といった環境要素
- 温度差: 高温多湿の状況下で冷房運転を強めると、エアコン本体や配管、天井表面に大きな温度差が生まれ、結露が発生しやすくなります。
- 湿度管理: 冷房運転中、室内外の温度や湿度差が大きいと、露点を下回り水滴が付きやすくなります。
② 機器の状態と設置不良
- ホコリ・汚れの蓄積: フィルターの詰まりや、熱交換器などの内部にホコリや汚れが溜まると、排水系統のトラブル(ドレンの詰まりなど)が増加し、結露を助長します。
- 工事不良: 設置時の断熱材や冷媒配管の処理不良、保温不十分な配管などは、周囲との温度差を大きくし、結露の発生頻度を増加させます。
③ 運用方法と空調の調整
- 設定温度の過度な低下: 冷房運転時に室温設定が低すぎると、天井や吹出部分、配管で露点を下回り、水滴が落ちるなどのトラブルが増えます。
- 不適切な換気: 現場の状況に合わせた冷気の循環や換気の設定を怠ると、結露リスクが高まります。
2. 天井・配管への影響と効果的な結露予防策
天井や配管、そして空気環境は、業務用エアコン使用時の結露発生に大きな影響を及ぼします。
配管・天井が結露に与える影響
排気ダクトや冷媒配管は室内の冷気が流れるため、周囲の温度と大きな差が生じやすく、この温度差が空気中の水分を冷やして結露となります。断熱不十分な配管は、結露の発生頻度を大幅に増加させます。
効果的な結露予防と対策
- 適切な温度・湿度の調整:
- 冷房設定を低くしすぎないよう、適正な温度設定を心がけましょう。
- 除湿や送風モードを適宜使い分けることで湿度を調整し、結露リスクを抑えます。
- 断熱・保温対策の強化:
- 冷媒配管の保温材を厚くし、現場での作業を減らした保温済み部材の活用が非常に有効です。
- 定期的なメンテナンス:
- ホコリや汚れによるフィルターの詰まりを防ぐため、定期的なクリーニング・メンテナンスを実施します。
- 専門的な設備の検討:
- 業務用除湿機や除湿工事、プロによる設備点検も、結露・カビ対策に効果的です。
業務用エアコンを安全・快適に利用し長持ちさせるため、管理者による日々の点検と、定期的なプロのサービスの利用による結露リスクへの理解と予防策の実施が不可欠です。換気の設定も含めて調整することが、快適な室内環境とトラブル予防の近道です。
弊社でもお客様に最適な空間を提供できるようご提案させていただいておりますので、 相談したい内容がございました是非お問い合わせください。
業務用空調機や設備機器に関わる
カタログ無料配布中!
美ら島空調では、空調機に関わるレポートを配布しております。
設備機器更新に使用できる補助金レポートから省エネ事例、皆様がお手元に置いておきたい空調機のエラーコード集なども無料ダウンロード可能です!!
ぜひこの機会にダウンロードしてみてください!